12 「NPO法人抱樸」は、主に生活困窮者への支援を行う団体であり、33年間の活動の中で、同団体の居住支援を受けて家に住めるようになった方は3,750人を超えます。 同団体とは2018年より新設した「第1回九州ろうきんNPO継続助成(100万円/年・3年間)をきっかけに、運転資金や見守り支援住宅「プラザ抱樸」の設備資金への融資、今後新たに展開する「希望のまちプロジェクト(生活困窮者だけでなく、子どもや若者、地域に暮らす人たちが共生できるような複合施設)」の土地購入資金の融資を行うなど、関係を築いています。また、「NPO法人抱樸従業員会」として九州ろうきんに会員加入いただき、iDeCoや各種ローンの利用を通じて従業員の生活・福祉の向上をサポートしています。 2021年度に(公財)パブリックリソース財団による休眠預金助成金と九州ろうきんの融資金により資金奥田 知志さんNPO法人抱樸理事長 「支援付き住宅に入ってからは良いことばかりです。ここに入る前はきついことばかりでした。子どもを抱え、住所もない状態になっていました。これまでは、どうせ誰かに話しても、聞いてはくれても何もしてもらえなかったが、今はサポートしてもらえます。お金を計画的に使えるようサポートしてもらえたり、役所や手続き等わからないことは一緒にしてもらえます。いつでも相談できて本当にありがたいです。 片山沙保里さん(仮名) 住まいを失うということは、生存を脅かすのみならず、社会活動の基盤や人との関係を失うことになります。九州ろうきんのご融資により生活支援付の住宅「プラザ抱樸(100戸)」を整備することができました。行き場がない人、コロナによって住まいを無くした人などが再出発の機会を得ました。人にはハウス(住宅)とホーム(つながり)が必要です。孤立が進む中「プラザ抱樸」は大きな家族をめざしています。 今後もNPO法人抱樸を応援よろしくお願いいたします。調達した「プラザ抱樸」は、見守り支援付住宅や障がい者グループホーム等の居住環境を柔軟に整え、入居者のみならず地域の方が交流する「サロン」も併設しています。 九州ろうきんは、生活困窮者(行き場を失った方)の住居を確保し、生活基盤を整え、継続的かつ効果的な自立支援を提供し続ける同団体の活動を引き続き応援し、福祉金融機関として役割を発揮していきます。NPOとの協働の事例代表者コメント入居者の声(「抱樸かわら版DX」より) 「NPO法人 抱樸(ほうぼく)」への融資(九州ろうきん)
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