1全国労働金庫協会理事長 中江 公人 読者の皆さま、「ろうきんSDGsレポート2022」へようこそ。 私たちは今、パンデミックや気候変動の問題に直面し、貧困の連鎖や格差の拡大、分断や排除の動きが世界各地で見られるなど、持続可能な社会に向かっていけるかの岐路に立たされています。私たちがここで「連帯」や「包摂」の道を、多様性を認め合う「寛容」の道を選択することができるかどうか、それはまさにSDGsへと続く道です。SDGsのめざす「誰ひとり取り残さない」社会を築いていかなければなりません。 ろうきんは、働く人たちの大切な資金を「意思のあるお金」として、持続可能で包摂的な社会の実現のために使うという流れをつくりだしていきます。 そして、この資金の社会的循環を、会員・お客さまとともに、他の協同組合、労働者福祉に関わる団体、NPOなど非営利・協同セクターとの連携を通じて、実現していきます。 本レポートは、2019年3月に策定した「ろうきんSDGs行動指針」に基づく、主にこの1年間の活動であり、「5つのP」(People・Prosperity・Planet・Peace・Partnership)に対応する社会課題の解決に向けた取組みを報告するものです。 一部、ご紹介しますと、全国各地のろうきんにおいて、新型コロナウイルスから働く人々の生活を守る特別融資、働く女性や一人親を応援する金融サービスの展開、生活困窮者・子ども支援など社会課題に取り組むNPO等への支援・融資を行うとともに、お客さまがろうきんの利用を通して社会貢献に関わる仕組みづくりなどを行っています。また、ESG投資の一層の拡大や本年4月からの成年年齢引下げを踏まえた若年層の金融リテラシーの向上、豊かな森を育む活動などに取り組んでいます。さらに、ディーセント・ワークの実現を図るため、ILO条約トップメッセージ
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