ろうきん SDGs Report 2023
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14 労金連(以下、本会)は、持続可能な社会をめざす金融の担い手として、投融資の判断にあたっては、財務的分析に加えて、ESG課題を考慮することとし、次の取組みを行います。 労金連は、「ろうきんSDGs行動指針」および「労金連のESG投融資原則」に基づき、ESG課題にポジティブな企業へ積極的に投融資するため、「ESG投融資推進委員会」を設置しています。ポジティブスクリーニングの審査では、ESG課題の中でも「S:社会(労働環境)」に重点を置いた評価を行い、投資の判断材料としています。 労金連におけるポジティブスクリーニングの審査においては、ESG課題の中でも「S:社会(労働環境)」に重点を置いた評価を行い、投資の判断材料としています。 「人材活用」の分野において、就業機会の拡大や、意欲・能力を存分に発揮できるような環境整備など、労働環境の改善に積極的に取り組む企業を高く評価し、そうした労働環境改善にポジティブな企業への投資を推進していくことは、「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」や「育児や介護との両立など、働く人のニーズの多様化」などの社会的課題の解決にもつながると考えています。 「ろうきん」は、働く人の置かれた個々の事情に応じて、多様な働き方が選択できる社会を実現し、働く人一人ひとりがよりよい将来の展望を持てるよう、働く人のための福祉金融機関としての役割をより一層、発揮していきます。開催頻度委員審議事項等4202020■ESG投資の実績の推移■ ESG課題を重視した株式投資 ■ 環境債・社会貢献債等への債券投資 ■ ESGファンド (単位:億円)原則月1回役員(執行役員を含む)、関係部長1.ESG投融資推進に係る施策2.ポジティブスクリーニングの審査(1)個別株・環境債・社会貢献債・ESGファンド等への投資に関すること(2)ソーシャルビジネスへの投融資に関すること3.ネガティブスクリーニングの審査4.株主議決権行使に関すること等63043920212022(年度末)9451044191,2431731,8801631,297419ESG投融資推進委員会■2022年度の投資実績1. 本会は、投融資に係る分析と意思決定のプロセスに可能な限りESG課題を組み込みます。2. 本会は、持続可能な社会の実現に向けて、投融資先企業とのエンゲージメント活動に取り組みます。 また、株主議決権を行使するにあたっては、ESG課題を考慮します。ファンド・債券・株式ESGファンドへの投資環境債・社会貢献債等への債券投資うち、サステナビリティ債うち、環境債(グリーンボンド)うち、社会貢献債(ソーシャルボンド)ESG課題を重視した株式投資合計投資残高2022年度末419億円1,297億円580億円476億円240億円163億円1,880億円3. 本会は、投融資先のESG課題に関する適切かつ十分な開示を重視します。4. 本会は、投融資先に求める社会性について認識を深めるとともに、自らのESG課題に対しても真摯に取り組みます。5. 本会は、本原則の実行に関する活動状況や進捗状況を適正に管理します。なぜ「ESG」の中でも「S」の取組みに注力しているのか労金連のESG投融資推進体制ESG投融資原則ESG投資の実践 労金連は、貸出金以外の運用可能な余裕資金を集中し、効率的に運用するなかで、投資先企業のESG課題への取組みに配慮したESG投資を実践しています。また2021年にはインパクトファンドへの投資も開始し、持続可能で包摂的な世界の実現に向け、好ましいインパクトをもたらす企業への投資を行っています。

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