ろうきん SDGs Report 2023
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2626全国のろうきん協同組合との連携 全国労働金庫協会(労金協会)では、国際協同組合同盟(ICA:InternationalCo-operativeAlliance)および日本協同組合連携機構(JCA:JapanCo-oprativeAlliance)に、業態を代表して加盟しています。協同組合間の連携を深めるとともに、協同組合のパートナーシップを活かして、持続可能な地域のよりよいくらし・仕事づくりに向けた教育・調査・研究などに参画しています。 2022年度には、JCAにおいて協同組合の相互理解と共感の深化などを目的に「協同組合ハンドブック」を作成しました。本資料は、日本の協同組合の実務者が種別の垣根を越えて共同執筆しており、労金協会も執筆しました。※CI:協同組合のアイデンティティ一般社団法人日本協同組合連携機構CI※・国際・研究チーム部長 前田 健喜 さん 人びとがそのニーズや願いを叶えるために手を結び創った協同組合は、組合員のくらしや仕事、地域でともに生きる住民のくらしや仕事、それらの場である地域が、豊かに続いていくことを基盤としており、持続可能性の追求は協同組合が本来的に持つ特質です。 労働金庫の皆さまが、いち早く「ろうきんSDGs行動指針」を策定し、人びとが支え合う共生社会の実現に取り組んでおられることに敬意を表します。持続可能な社会に向けた資金循環の創出に一層役割を発揮されることをご期待申し上げます。 「持続可能な地域のよりよいくらし・仕事づくり」を掲げ発足した私たちJCAも、人びとのくらしと仕事、そして人びとが生きる地域を持続可能なものにしていくために、協同組合がその力を一層発揮できるよう、労働金庫をはじめ様々な協同組合の連携の推進に取り組んでまいりたいと思います。静岡ろうきん 静岡ろうきんは、金庫創立70周年記念社会貢献事業として、2023年3月に「(一財)静岡ろうきん子ども未来財団」を設立しました。本財団は、静岡ろうきんの会員や、自立支援機関(司法書士、社会福祉協議会等)と連携し、支援金給付を通じて生活困窮子育て世帯の自立支援を促す事業を実施します。 給付金は、お客様が静岡ろうきんの商品を利用した件数に応じた金庫からの寄附金や、勤労者をはじめとした地域の皆様からの口座振替による定額寄付を原資とし、労働者自主福祉運動の実践による「たすけあい」の具現化をめざします。沖縄ろうきん 沖縄ろうきんでは、会員が所属するホテル企業との協働により、子どもたちに文化的・社会的体験を提供するプログラムを実施しました。 沖縄の貧困問題にフォーカスした本取組みは、子どもたちが小さな成功体験を積み重ねていくことが、自己肯定感の醸成につながり、未来をそうぞう(想像、創造)できる原動力になると考え、発足したものです。ホテルが大切にする“非日常”やおもてなしの心を学ぶ体験や、ランチ・ディナー(食事支援)、テーブルマナー講習、ベッドメイキング体験のほか、沖縄県労働者福祉基金協会・就労サポートセンターによる職場体験プログラムも組み込みました。 参加者は、就学援助児童支援を行う「NPO法人エンカレッジ」、石垣市「子どもホッ!とステーションおよび同未来塾」、「(一社)石垣市ひとり親家庭福祉会」の協力により募集し、小学5年生~高校3年生の児童・生徒延べ173人が参加しました。「(一財)静岡ろうきん子ども未来財団」の設立 子どもたちに文化的・社会的体験を提供する取組み

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